上下水道の埋設管は、所有者と引込経路の確認が重要

境界確定・測量
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水道管の所有者

水道・ガス・電気などインフラ設備の確認を怠ると生活できなくなるかもしれません

  • 水道の出が悪くても直せない。
  • 本下水が使えないから浄化槽を撤去できない。
  • プロパンから都市ガスの切り替えに1000万円も必要になるらしい。
  • 売ることができないから引っ越せない!
  • 水道の容量が足りなくて、増築できなくて困ってる!
  • 水道管を撤去しろと脅された!

『普通に生活していただけなのに、突然降って沸いたような災難に悩まされてます!』

この問題、他人事で片付けられるほど少なくありません。今更と思われることが原因なのですが、先代かその前の代に確認できると原因がはっきりすることがあります。
その当時は、自分たちには必要がないからと、隣人や近隣のコミュニティで計画されたインフラ整備事業に参加しなかった。

購入時に何の説明もなかった。これは最悪ですね。

なんで今になって問題になるのか?

  • 自由に使えない
  • 突然の出費

主に上記2つの問題解決に苦労することになるからです。

上下水道、ガスなどの引き込みに関して確認が重要な理由

前面道路の埋設管が公共工事で設置された公設管ではなく、特定の有志が費用を出し合って整備した私設管である。そして敷設工事のときに費用負担をしなかったために持分がなく使用することができない。そのために敷設替えも管径アップの工事もできない状態になっている。役所に相談したら、100m先の大通りに公設本管があるから、そこに繋ぐ工事を自費でするように説明された。

接している道路が私道で共有の持分がないため、道路を掘削する工事ができない。そのために前面道路の埋設管を利用できない。

公共の前面道路ではなく道路以外の隣接私有地を通って引き込まれていた場合、この隣地の方が建て替えをするときに当該引き込み菅が邪魔になり、移設させられることになり費用負担が発生することがある。

このように持分のない私道や私設管は使用制限があるため、突然、多額の工事費用が必要になることがあります。また、どうしても使用を承諾してもらえないなど、お金では解決できないこともありますので注意が必要です。

解決策

持分がない場合は、道路も埋設管も解決策は一つの方法しかなく、使用させていただけるようにお願いして承諾してもらうことです。
承諾の許可なく使用することは、他人のものを勝手に処分することになりますので、重大なトラブルの原因となり、取り返しのつかないことになりかねません。
そして、知らなかったから仕方がない、昔から使っていたのだから許してもらえると言ったことではないので、必ず公共のものか私物かを確認するようにします。

当初から他人のものであるため、裁判所に助けを求めて争っても掛かる費用が増えるだけなので、礼節を尽くしてお願いするのみです。
対価が必要になるならないに関わらず、承諾していただけたときには、必ず承諾書を書面で作って残すようにしましょう。

まとめ

普段から気にすることなく使ってる水道やガスですが、当然に使えるものではないかもしれません。前面道路に上下水道・ガス管、最近では有線ケーブルや電線が埋設されていることが当たり前になってきました。電話や電線までも地中に敷設されるようになり電信柱がなくなり、交通の邪魔なならないばかりか景観もすっきりとしてきました。

常に把握しておきたい大事なことの一つが、それら埋設管や地中ケーブルの所有者です。
公設管か私設管かによって将来的に負担が大きく変わってきます。私設管だと、使用料が発生したり保守管理ができない場合があり将来にわたって不安材料となるからです。
埋設管が前面の道路にあることも当たり前のことではありません。もしも前面道路に埋設されてない場合、どこから引き込まれているのか?誰の所有管なのかも確認する必要があります。
使用することに協力してくれていた所有者から突然、家の建て替えをしたり、地下室を増築したいから、撤去して別に移動してほしいといわれてもすぐに対応できませんし、多額の費用が発生することになるかもしれません。

  • 何より、他人に迷惑をかけて心苦しい思いをし続けることになります。
  • 使用承諾を得られたときには、書面を作成して後のために大切に保管しておきましょう。

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