トラブルが起きない不動産売却

不動産は怖くない

礼を尽くせば遠慮は無用

多くの人にとって不動産取引に関わることは極稀なことです。馴染みがないからわからないことが多い。わからないから騙されないようにと構えてしまい、不動産は怖いと思ってしまいます。

わからないことはそのままにしないで、その場で聞くようにしてください。ただ質問する。わからないことが分かるようになると、自分の希望することが分かるようになり、怖いという思いがこうして欲しいという要望に変わってきます。

どこまでを「お互い様」で済ませることができるのか?

対応の仕方が分からない隣地不動産の問題

  1. 家を売却することにしたので、境界確定測量にご協力をお願いします。
  2. 建て替えを計画してます。申し訳ありません。解体工事でご迷惑をお掛けするかと思います。
  3. 擁壁を作り直すので、少し大掛かりな工事になるかもしれませんがよろしくお願いします。

上記の3つのケースはよくあることですが、何の協力を求められているのか理解されていますか?

安易に承諾して後でトラブルにならないように、どのような協力をすることになるのか、その結果、何が起きる可能性があるのか。そして、ことが起きたときの解決方法まで話し合ってから承諾するようにしてください。

上記3つのケースで、協力する具体的な内容と予想される不利益は?

  1. 売却予定地との境界標が当該地内ではなく隣地に埋設されている可能性があるので、敷地内への立ち入りと境界標探索のための掘削協力を望んでいます。境界標の場所によっては、ブロック塀や土間など工作物の撤去や植木の伐採が必要になることもあります。
  2. 建物の解体作業をするためのスペースが必要になるので、建物の敷地内ではなく隣地に足場を設置する許可を求めています。足場の負荷が強いため、足場を組んだところでは土間コンクリートが陥没したり割れたりします。インターロッキングなどで綺麗に整備されている駐車場が壊れることや植木の撤去を求められたりします。
  3. 擁壁を作り直すときにも作業スペースの確保が必要になりますので立ち入ることと掘削協力を望まれることが多いです。土地を最大限有効に使うためには境界線に沿って擁壁を作ることになります。そして一番注意したい点は、擁壁が必要だということは土地に高低差があるということです。当該地の方が高く、低い隣地の方に協力を求められたときには、擁壁が出来上がった後は上の土地に降った雨が水抜き穴から協力した下の土地へ流れ出てくることになります。また、当該地が低く、高い隣地へ協力を求められたときには、建物の有無が重要になってきます。擁壁工事のときに低い方を掘削することにより、高い方の土地が下へ流れるように移動してしまったらどうなるでしょうか?既存の建物が傾いたりしないでしょうか?

これらのことが予想されても隣地だから「お互い様」。「注意して工事してくださいね」と容易に承諾できますか?

この3つのケースでお互いが良好な隣人関係を気持ちよく続けていくために、事前に確認していただきたいことは以下の通りです。

ここまで確認したら「お互い様」

  1. 掘削する場所を事前に確認して、植木や工作物がある場合の対応方法を決めておく。
  2. 破損した場合の対処方法を、事前に決めて文書を取り交わしておく。破損個所の簡易修補で済ますのか、カーポートや通路全体を1か所として全面復旧工事を行うのか。
  3. 高い方の土地に既存建物が在る場合には、その建物を設計した設計士、建物を施工した建設会社や工務店に、既存建物の土台・基礎、地盤改良工事などを確認して、擁壁工事を行った場合の建物への影響を確認する。そのうえで擁壁工事の前後に家屋調査を実施してもらえたら後のトラブルにはならずに安心できると思います。低い方の土地が協力する場合には、新しく作られる擁壁の下に流入してくる雨水対策でU字溝の敷設を条件にすれば良いと思います。

上記の3つのケースはお客様からよくある相談です。相手方の説明をよく聞いたうえで、こちらの希望をお伝えすることが大切です。協力しますというお気持ちを持ちつつも後でトラブルにしたくないから事前によく話し合っておきたい、という姿勢が最も大事なことです。

相談できる人がいない

不動産に関することで当事者になることが少ない。だから突然、お願いに来られたらとりあえず「はい!わかりました」と、なっているのだと思います。一度承諾してしまったから、自分が悪い。だから大抵のことは我慢しています

  • おかしいと思いませんか?
  • なぜ一方的に我慢する必要があるのですか?

宅建業者は、法律の下で営業しています。この法律は宅建業者に不利益をもたらされて被害に遭うことのないように宅建業者以外の人達を護るためのものです。安心して相談できる不動産業者や専門の士業の方とのお付き合いがない方は、各都道府県の窓口へ相談してください。

国土交通省の建設業・不動産業の免許管理窓口

不動産が関係するトラブル

不動産は一つ一つが高額で価値ある財産です。不慮の事故のように突然言い掛かりを付けられてトラブルの当事者にされて巻き込まれることもあります。そのようなときに黙って我慢する必要はありません。争う必要もありません。そんな時こそお互いを知り合う良い機会だと思って話し合ってみてはどうですか。

一つ一つ解決する方法は異なると思います。以下は、こんなこともありました、ということをご紹介いたします。自分が当事者だとしたらどのようにしますか?

敷地が未接道地だと発覚

子供たちとの同居を考え、2世帯住宅への建て替えをしようとしたら道路との間に第三者の私有地があり道路に接道していない土地であることが発覚しました。このままでは新しく建築したい建物の建築確認の許可が得られません。この土地の所有者は、道路との間にある第三者の土地の所有者へ相談することなく裁判を起こしました。この第三者は、借地料など一切の対価を要求することなくこれまで自由に使うことを認めていました。

それなのに突然、訴えられて裁判を受けることになりました。

もしあなたが当事者ならどうされますか?

他人(隣地所有者)の埋設管が敷地内に敷設

水道局から工事をする連絡がありました。埋設されている水道管が破裂したため補修する工事を行うという連絡でした。

連絡を受けた土地所有者は何を言われているのか理解できませんでした。当該地の所有者は、自分であることに間違いなありません。ですが、自分が所有する土地に隣地への水道の埋設管があることは知りませんでした。

工事終了後、水道管を利用している隣人から水道管が埋設されている土地の所有者は自分だと主張されました。登記簿上も水道局の認識も隣地所有者のものではないことは明らかなのにです。固定資産税の納税義務者も登記簿通り隣地所有者ではありません。

水道局は、土地所有者の許可を得て隣地に埋設管の敷設工事を行ったと回答してますが、だれがいつどこでといった質問の回答はありません。

この土地の所有者は、隣地所有者へ自分が土地所有者であることを認めさせ、違法に水道管を埋設して土地を利用していることまでを認識させたうえで借地料を請求することもなく使用承諾しています

これに似た問題は日本中、至る所にある隠れた瑕疵です。

突然の相続財産

何もないところから突然に降って湧いてきたような話かもしれません。自分が不動産の相続人。プラスの財産だけではなく、マイナスの財産も一緒に受けることが相続の基本。もらえるものはもらいたいという思いはみな同じ。相続登記をしていない不動産が増えて、社会問題となっていることも事実です。

徳はしたいけど損はしたくない!

思いは同じです。マイナスなら相続放棄をすればいい。ですが、相続放棄ができるのは3カ月。放っておいて時間が経過すると利用できる制度が少なくなります。精神的に無理をしなければできないことが多いかもしれませんが、これからも生きていくために必要なことです。

わからないことだらけかもしれませんが、頑張りましょう。そのための第1歩が相談することです。

相談相手が見つからないようでしたら、とりあえずご連絡ください。相談先を知るためでも結構です。初回60分無料です。

ご相談はこちらからお願いいたします

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