【第91回ピースボート】フライト&クルーズ 7日目スペイン

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スペインに取り残される?!まさかの乗船拒否!

あの日は、旅行前半の一番の目的だったフラメンコ観賞ができるスペイン。帰船リミットは夜10時。たっぷりと一日、楽しむ時間はあった。

朝食を食べたらすぐに下船許可がでた。日本を出てから1週間。日常とかけ離れた自由時間にも慣れて気も緩み切っていたころでした。土地勘もない初めての国で、目的地もなく歩き出したのだから。

人のいない街中をただひたすらまっすぐに進んで歩いた午前の時間。この時間が後で大変なことになるのにね。何の計画性もなく、なんの根拠もないのに俺は大丈夫って思ってる。ただ心の赴くままに行動して失敗して皆に迷惑をかける。ここスペインでもあと少し何かが違ってたら取り返しのつかないことになってました。

否、もう少し諦めがよかったら今どんな人生になっていたのだろう?

7.2016年5月18日 モリトル スペイン

本日の行動目標。

スラム街探し⇒アルハンブラ宮殿⇒ダウンタウン探索⇒フラメンコ鑑賞

下船後シャトルバスで、モトリルの入り口の案内所へ。

地図をもらい、探索開始。

航空写真から未開発地と思われる山のほうへ移動。20分くらい歩くと、いきなり地山へ到着。

「道路一本隔てると別世界。」

こんなところか、と考えながら次へ移動しようとするが、人がいない。

すれ違う人、集まって何かしている少年たち、駐車場の車に乗り降りする他人。片っ端から声をかけるが通じない。

どこの国でも同じこと? 女性のほうが答える努力をしてくれるが、意味不明? とりあえず分かった振りして、say “Thanks!”。今いるところ、MOTZIL らしい。

幸いなことに、アルハンブラ宮殿の少し南に住む女性(お姉さん)を捕まえることができた。

事情を話すと、「私についてきなさい。」さすが、母は強し。

で、一緒にバスに乗る。

ちょっと待って、こんなに遠く離れているの、GRANADA。

1時間半くらい掛かるらしい。終点のグラナダまで行くより途中で、お母さんが降りるバス停で一緒に降りたほうが、Alhambra宮殿に近いらしい。一緒に降りる約束し30分くらいお母さんと話していたがもう限界。直後に暴睡。

「もうすぐ降りるよ。」って起こされた直後にバス停に到着した。

一緒に降りようと準備してたら、“You stay here!”との言葉を残して一人おりていった。

あのお母さんは、何だったの? 結局、終点のMonas何チャラで、バスを乗り換え、Granadaのダウンタウンへ2時過ぎ位に到着。

路地裏通りに沢山の飲食店があった。せっかくだからと、パエリアと地ビールのランチ。予想以上に美味い!しかも合計€11。大満足。

それから宮殿見学。

とにかく広い。2時間位かけてゆっくり見学。

宮殿ってことだけど、立地、構造、造りから考えると、戦時中の立派な要塞でしょ。

宮殿と外を隔てる壁は、どう見ても5m以上はあるし、ところどころに30cmくらい4方の穴が開けてある。きっとそこから銃弾を発砲したのだろう。あまり考えたくないことが多い。

さて、今日一番の目的、フラメンコ。ダウンタウンに戻り、路地裏を中心に山の方へ向かう。

途中、ピースボートのツアー組みとすれ違う。

『この時間にここまで来られたのなら、後は大丈夫でしょう。』というような言葉をかけてもらえたので、調子に乗って、さらに上に向かう。

ダウンタウンには、2件しかない。って云われたフラメンコ。刺繍売りの店主さん、すごく詳しく、とても親切。最悪10時PMまでに船に戻らなければならないことをつたえると、残念ながら3件目は無理だから下の2件のどちらかで楽しんでね。って。

すっごくありがたく、心まで暖かくなった。

僕も、日本に帰ったら、彼女の対応を真似してみようと思う。絶対にいやな気にさせない対応。こんなに長期間、クライアントに迷惑をかけているのだから。

さて、ダウンタウンのフラメンコ。1件目の1STステージは、7時から。もう一軒は、7時30分から。ステージ中は、飲食・歓談禁止が本場のマナー。

9時30分までに戻る方法を確認し、軽い夕食。生ハムと地ビール。代金は同じでいいので、量を減らして。と、お願いしたのにこの量か!夜食ように残りをパックしてもらい店に移動。

フラメンコの起源は、スペインの原住民族・ロマ族らしい。アメリカのインディアンと同じ? 7時スタートの開場時間は、6時45分PM。開店と同時に、店の中に入る。

えっ! すぐに店の関係者が来てくれた。が、今は店の改装中で、あと2週間は閉店とのこと。急いでもう一軒のほうへ移動。

完全予約制で、予約チケットを持っていない客は、席が空いた場合のみ入店させるから、入口横で直前まで並ぶことに。すぐに僕の後ろに列ができた。すごい人気。

運よく入れ、ショーを満喫。

フラメンコ。僕には『原住民族ロマにとって、踊りは、絶望と怒り! ギターは、悲しみ!』のように感じた。

なぜか分からないが、感動のあまり胸が痛くなる。ロマは、ジプシー?何人ぐらい残ってるの?

僕たち日本人も、北海道のアイヌ民族を迫害した歴史がある。純粋なアイヌ人が残っていることをただただ願う。

さあ、急いで帰らないと。事前調査の通りのバスの乗車。グラナダの駅で強制的に降ろされた。(イラッ)

もう、タクシーしかない。ドライバーに地図を見せて行き先を伝える。答え、「No!」、なにそれ。時間がないから我慢我慢。駅前のポリスマンに相談、駅の中にインフォメーションがあるからそこへ行けとの指示。

クローズしていて誰もいない。(おーい)

再度、タクシー乗り場へ。まだ同じドライバーが一番前。2代目のタクシーに乗せろと強く言うが、彼が先だからと、乗車拒否!(ふざけるなよ!)

仕方なく1代目へ乗り、地図を渡して動き出す。20分くらい走っていきなりストップ。この先にバス乗り場があるからそこへ行け。と。金はしっかり取られる。超ダッシュ!何もない。

すぐに別のタクシーへ。こいつも先と同じ。1台目のタクシー乗り場で降ろされる。(あ~あ)

タクシー乗り場ではなく、路上で若い運転手のタクシーを選び状況を伝える。€100は掛かるが大丈夫かと聞かれる。金はいくらでも払うから違反承知で船着場へ向かってくれと伝える。

交渉成立。もう9時30分。とにかく向かってもらう。

ピースボートの連絡先へ即電話。何かあったら連絡するからと。そして、スペイン語の分かるスタッフに代わってくれと頼み、ドライバーに電話に出て、今どこにいて、何時ごろに着けるか説明してもらうために電話を手渡す。

10時過ぎに船の横に着いたが、ドックの中への入り方が分からない。そして、入ったこともないという。また電話。

今度はすんなり理解できたらしく、一旦Uターンし、ドックの入り口から入ろうとしたが、ゲートが閉じていて入ることができない。

一時停止し、ゲートの番人さんらしき人に窓を開けて手を振るだけで、開けてくれた。ピースボートさんが、連絡しておいてくれたのだろう。

ゲートを通過し、ピースボートが停泊中の前まで、若いドライバーが車を進めてくれた。僕だけは笑い話にしてはいけないことだが、タクシーでここまで入ったのは、初めての経験だと嬉しそうにいっている。そして何より、運転中ずっと船の心配をしてくれていたことが、とても嬉しかった。

やっと着いた。

何、この人の多さ。少なくとも10人以上の人が、外で待っていてくれた。自分のしたことの重大さを改めて思い知らされた。

「こんなに大事になるようなことをしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。」

1000人以上の団体行動でのこの失態。俺、いくつ?反省することは当然ながら、なぜ?を深く考えるようにしよう。

もう1人、一番の協力者のタクシードライバー。ここまでしてくれるドライバーって、まだ日本にもいましたっけ?

本当にありがとうございました。名前すら伺わなかったご無礼お許しください。

タクシーメーターは、€88と少し。感謝の気持ち、€200を握らせ、急いで車を降りて船へ向かう。後ろで、ドライバーが僕に向かってお礼を言っている。若いけど、本当に気持ちのよい好青年でよかった。彼の車以外だったら、想像しないでおこう。

『ごめんなさい。ありがとう。』

追記、この青年の前のドライバー2人。グラナダから出たことがないドライバーだと思う。と青年が教えてくれた。それ以上は、彼は良くも悪くも言及しなかった。


第91回ピースボート フライト&クルーズ日記 ひなひな(船上ニックネーム)著

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