空中権の侵害
重要事項調査の一つに越境物があります。木の枝やブロック塀などはひと目でわかりますが、上を見上げることを忘れてしまうことってありませんか?
私たちに快適な生活を届けてくれる電柱。どんな田舎の過疎地にでも電気を送り、電話線を繋いで連絡が取れるようにしてくれます。電話にテレビにインターネット、多くのサービスがケーブルを通して届けられています。
生活に便利を届ける電柱ですが、都心部の住宅街に入ると電柱の存在が邪魔に感じるんですから僕達って勝手ですよね。
・通行の邪魔になる電柱
・不審者の侵入を助ける電柱
そんな電線調査の話です
「 上を見上げてください! 」
『家を建てるのですが、敷地の上に電線が通ってます。建築の足場に当たって工事の邪魔になります。電線を移動して欲しいのですが』
これだけの電話ですぐに対応してくださる東京電力さんにNTTさん。本当にありがたいです。
素人発想でどこに電柱を移すのかなぁ?なんて思ってると、電柱はそのままで電線だけを空中で動かすそうです。
人が手を広げたように見える『腕金』だったり、敷地上空から離すために空中でケーブルを引っ張ったりと対策方法は色々とあるそうです。
電柱も全部が東京電力さんの柱ということではなくて、NTTさんの柱もあるから連絡先が異なります。どちらのものか分からなくても、電話一本で気持ちよく対応してくれるからご安心を!
電柱の位置を確認する業者さんは多いけど電線まで確認してる業者さんはどれだけいらっしゃるんでしょうね。最近は、ケーブルの地中化が進んで電柱も減っていく事になるでしょうが、もうしばらく時間がかかりそうです。これからは上を見上げることも不動産調査の一つの習慣にしたらトラブル減少にも役立ちます。
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