【第91回ピースボート】フライト&クルーズ 26~28日目フィヨルドクルージング

旅行
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フィヨルド

氷河の浸食で出来た谷が海面下に沈んで形成された湾をフィヨルドというらしい。両脇が山の間を大型客船がゆっくりと登っていく。とっても幻想的で、一人静かに瞑想するのに最適の環境でした。この航行が終わったらアイスランドで下船。長くてあっという間のヨーロッパ旅行も終わる。

社会に出る前に世界を見るのもいい、社会につかれて視野が狭くなってしまった時に思い切ってリセットしに乗るのもいい、リタイアのご褒美にゆっくり地球を回ってみるのも楽しいと思う。たった数千人のひとつの大きな世界がそこにはあると思う。この船がきっかけで変わる人も多いんだろうと思ったフィヨルド航行でした。

24.2016年6月6日-8日 クルージング

初日。特筆事項なし。

第91回フライト&クルーズの打ち上げ会。関東と関西の態度の違いが顕著に出る。関東、顔で語る。ずっと不機嫌。関西、すべての気持ちを言葉で表現。納得した時点で、元に戻ってくれるうえ、その不満も既に頭にない。とても気持ちがよい。

2日目。クルーの防火訓練。毎週1回行うらしい。時間は、10分前後。ちなみに僕は、階段エリアに閉じ込められました。

今日の夕食は、レイキャビクで下船する僕達のために全員(ドレスコードまで出るありさま)スペシャルコース。味付け、量ともに普段と異なり、とても美味しいのですが、完食するのに、「ふー、ふー」ため息。その後、間髪いれずにキャプテンからの感謝祭のプレゼント。クルー・ジャパングレース・ピースボートの紹介とスパークリングワインのサービス。気持ちが嬉しいですよね。

そして何より今日はここからが本番。昼間のこと、東さんに声を掛けられ「後でちょっと。。。」、最後まで話す間もなくつれられていってしまいました。食事前に東さんを見かけたので、寄っていき「いま大丈夫ですか?」と尋ねると、「10分位なら大丈夫だと思う。」で、「先ほどのことですが?」、僕の写真を撮ってご主人に送りたいとのことだった。僕に何の異論がございましょう。「いいですけど、今よりドレスコード用に着替えてからにしませんか」。そして僕から、「『Get in touch』に、関わりたいのですが?メンバー登録等、何かありますか?」、条件は一つだけ。「絶対に本業を優先すること!」ねっ、すごくかっこよくないですか?!

ここで時間切れ。「夜、感謝祭以降もいられるんでしょう?詳しい話は、そのときでいい?」

そして、感謝祭。「ちょっと、ちょっと皆一緒に座りましょうよ!」ここからは、東ショーの始まりです。「はい、あなたはここ。ソファーに座る東さん。左隣を左手で、パンパン。」この席、ゲスト用ですよ。僕等船上で知り合った仲間全員同席です。東さん贔屓することなく、寄って来られる方皆さんと屈託なく、会話・写真撮影をされていました。最後に、二人一緒の写真を撮ってもらい、別の場所へ移動。東さんの腰巾着状態の僕。途中、他のお客さん達に捕まり立ち話。5分もすると必ず、「あっ。ごめんなさい。もう行きましょう。」と、僕を気にかけてくれる。立ち続けることの辛さを知っているから出てくる気遣い。その後も、移動のたびに、立ち上がるとすぐにご自分の左肩をポンポンと数回たたき、僕に右手をここに置きなさい。あ~、何処も一緒だ。僕も妻の肩に手を乗せて電車ごっこをずっとしてもらってた。

この障害、本人よりも家族のほうがより苦しむんですよね。

3日目。今日は、面白そうな講演が目白押し。どんな一日になるか楽しみです。

ドイツ国際平和村ツアー参加者による報告会からはじまる。いままでの僕だったら、全く関心がなかった、とても悲しく・恥ずかしいことだと思う。この気持ちが、後生ずっと続けば、僕の性格ならば、いろんな活動ができると思った。そしてもう既に僕は実行に移し行動しているらしい。まだまだ自覚はないが、多くの方々にそういわれると嬉しい。

「四葉のクローバーを見つけるために、どれだけ多くの三つ葉を踏んだのか?」このひと月を回想させられた講演だった気がする。今の世界、13人に1人がマイノリティーだといわれているらしい。この数字は、きちんとした調査・統計に基づいて公表されている数字らしい。世界ではそうかもしれないが、僕には、このピースボートに乗船している約1400人、全員がマイノリティーだと思う。もちろん、基準は、LGBTだけではない。お金・地位・ステイタス・プライド・思考・健康、ほか全てを考慮してのことだ。みなが自覚する必要はないが、無関心になることなく、空気同様ありのままの存在を認めるだけでみなが幸せになれるらしい。いますぐにできるかと問われた場合、僕にはまだ「Yes.」と答える自信はない。

「生きづらさ!」

3人のゲスト(乗船客)と運営側のピースボートからトップの田中氏とマット氏。司会および進行役に東さん。この6名によるパネルディスカッション。

ゲスト3名の「生きづらさ」をひとりずつ話してもらいその内容に対しての意見・感想を両隣等2,3人で話し合い、その感想等を発表し、また、ピースボートのお二人のご意見・ご感想を述べてもらった後、本人の感想を聞くという形式。司会進行役の東さんは、要所ごとに発言してもらいながらすすめていかれた。

ただし絶対のルールとして、「非難しない」、「非礼は、なし」。

内容は三者三様だが、3名とも責任感が強すぎる気がする。そして、相談ではなく、ただ聞いてくれるだけの信頼できる友人がいなかった。本当に今日の今迄、辛く苦しかったようだ。彼らのようにもがき苦しんでいる若者に僕らができることを真剣に考え、実行してひとりでも多くの若者を日本の社会にはばたたせなければならない。それがこれからの社会の変化への一歩になる。

「でもね、」という否定語。「無理解・無関心」は、他人を傷つけるだけ。僕自身、この一月の間で、どれだけ助けられ、どれほど多くのことを学び、何処まで変ることができたのだろう。これからの生活習慣、他者への対応、仕事内容、ボランティア活動等を通して、少しずつ確認していこう。

第91回ピースボート フライト&クルーズ日記 ひなひな(船上ニックネーム)著

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