建物を新築した時の不動産登記
親と同居するために田舎の家を2世帯住宅に建て替えました。土地は親名義のままですが、建物は住宅ローンを使って新築しました。工務店さんが親身になって相談に乗ってくれたおかげでいい家が出来ました。建築代金を払うために融資を実行してもらおうとしたら、担保設定のために抵当権の登記が必要とのこと。抵当権の登記の前に、古い建物の滅失登記と新しい建物の表題登記が必要らしい。
この2つの建物滅失登記と建物表題登記は、司法書士ではなくて土地家屋調査士の業務です。表題登記が終わってからでないと所有権の保存登記も抵当権の設定登記もできません。
工務店への支払いを早くしたかったので、すぐに土地家屋調査士へ登記申請の依頼をしました。
この他にも土地家屋調査士へ依頼する代表的な不動産登記とその発生原因をまとめましたので、参考にしてください。
表題登記
- 新しく建物が建築された時にする登記
- 家・アパート・マンションなどの建物を新築した
表示変更登記
- 登記記録と敷地の地番、家屋番号、使用用途、構造、面積が変わった時にする登記
- リフォーム工事をして建物の面積が増減した
- 平家を2階建に増改築した
- 木造の建物を鉄骨で補強工事をして構造を変更した
- 雨漏りを修繕した時に屋根瓦をスレート葺に交換した
- 開業するために家の一部を事務所に変えた
- 相続のために建物の敷地が整理されて、土地の地番が変わった
- 庭に離れの子供部屋を建築した
滅失登記
- 建物が建物として認められなくなった時にする登記
- 建物を取り壊した
- 災害で倒壊してしまった
土地に関する不動産登記
土地については、境界を確認して復元する境界確定測量など、後の登記申請のための測量は土地家屋調査士へ依頼します。この測量を測量士へ依頼することはできません。
以下、土地に関する不動産登記とその代表的な発生原因をまとめます。
地積更正登記
- 登記記録と実際の地積を一致させる時にする登記
- 土地を測量したら、登記記録と異なっていたので一致させたい
- 土地を信託するために登記記録を正しくしたい
- 境界確定測量をしたから登記に反映させておきたい
分筆登記
- 1つの土地を2つ以上の土地に分ける時にする登記
- 道路後退した部分を市に寄付したい
- 建物の敷地に合わせて、土地を分けたい
- 相続に備えて、争いが起きないように土地を分けておきたい
- 開発して検査に合格したから、開発許可の通りに分けたい
合筆登記
- 2つ以上の土地をまとめて1つの土地にする時にする登記
- 土地が細かく分かれているので、整理するために合筆してシンプルにまとめたい
- 家の敷地の中にあった土地を購入できたので一つにまとめたい
地目変更登記
- 登記されている地目と異なる使用方法に変えた時にする登記
- 月極駐車場をやめて賃貸マンションを建てた(建物表題登記も必要)
- 畑を造成してコインパーキングに変更した
- セットバック部分を分筆して道路にした
国有地に接している
赤道や里道、水路などの国有地が隣接している場合、その国有地との境界を確定したい、あるいは、購入して所有地にしたい時なども土地家屋調査士へご相談してください。
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