公衆用道路の維持管理
未舗装の道路とふたのないU字溝
お客様から境界調査の相談を受けて現地に行ってきました。道路の表面は、アスファルトが剥がれて凸凹だらけで土が出ていました。さらにU字溝の蓋はなくて、口を開けた状態で敷設されていました。
バス通りからの抜け道で、利用者の多い道路です。雨が降った時のぬかるんだ状態だと滑りやすくなり、躓いたり滑って転んだりしたらU字溝で大怪我をすることが容易に想像できました。
このままじゃ危ないよね
公道と私道の管理者責任
公道と私道では対処の仕方も変わります。
私道の場合、道路の維持管理も所有者の責任です。どんなに凸凹があって未舗装で危険だとしても、道路舗装やU字溝の敷設も所有者の費用と責任で行うことになります。私道の所有が複数の共有地であることの方が多く、工事した場合は、費用を共有者で負担しあうことになります。ひとりでも費用負担をしたくないという方がいると、不公平感から工事も行われず未舗装のままになることが多いものです。
公道であれば、管轄している管理行政機関に維持・安全管理の責任がありますので、相談すれば、大抵のことは対応してくれます。
そのまま放置して、事故でも起きたら解決することの方が費用も時間もかかってしまうことになるからです。
「このままだと危なくて、気を付けないと通るのも怖いと思います」
道路上の障害物
あれっ!!何かおかしくないですか?!
- 土がむき出しだったところはアスファルト舗装されました。
- U字溝の蓋はされていません。
- もとからあった鉄パイプはそのまま放置。
- 道路の真ん中にポールが新設!!!
これで危険回避になったのでしょうか???
- U字溝の蓋を付けると雨水が道路から流れなくなるから蓋はしませんでした。
- グレーチング(鉄製の網のようなカバー)でもよくないですか?
- 舗装されると車が通って危なくなるからやめてくれと言われた。
- 通れないようにポールを建てたら舗装していいって言われた。
- この道路は、公道の建築基準法の2項道路ですよね。
- 建替のときにセットバック(道路後退)してない人の言いなりですか?!
建築基準法の道路の役割
市街地における道路は、建築物との関係において、単に通行の場であるのみならず、建築物の利用、災害時の避難路、消防活動の場、建築物等の日照、採光、通風等の確保など安全で良好な環境の市街地を形成する上で極めて重要な機能を果たしています。
国土交通省のサイト
本来なら、両側ともにセットバック(道路後退)がなされて、道路幅員4mが確保された道路であり、救急車や消防車が通行できる安全で良好な環境になっているはずです。
行政からの是正指導待ちですが、熱海の盛土による被害のように、事故が起きてからでは遅い。一部の身勝手な自己都合による行為を放置するのではなく、行政指導を根気強く続けてほしいと思います。
道路の凸凹を無料で直してもらいましょう
話が少し脱線してしまいました。
公道や公園などの公共の場で特定の人(法人・個人)の所有地でない限り、そこを管理する行政に相談してください。
- 道路が陥没していて危ない
- 道路の舗装が剥がれていて土埃が舞う
- 公園に不法投棄が多く汚くて臭い
- U字溝の蓋が割れてグラついて危ない
- 歩道の雑草がひどくて歩けない など
真摯に対応対処してもらえますよ。
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