土地家屋調査士については何回かご説明してきましたが、『不動産鑑定士って?』と質問されましたので、簡単にご説明させていただきます。※主に私の経験からの説明になります。詳しくは最後にリンクを載せておきますのでご参照ください。
不動産の価格を算定する不動産鑑定士
日本では年に2回、土地の価格が公表されます。新聞やテレビのニュースでも取り上げられることが多いので、不動産に関心がない方でも見聞きしたことはあると思います。公示地価と基準地価。この公示された価格をもとに、土地の価格が上がった下がったと論じられています。
公示地価と基準地価
公示地価は1月1日時点の価格を3月に、基準地価は7月1日時点の価格を9月に公表されます。公示地価は国土交通省から、基準地価は各地方自治体から公表されます。どちらも土地の売買や不動産の証券化などの取引の目安にされたり、金融機関が融資するときの担保評価の指標に使われたりします。
この地価を決める際のもとになる価格を評価・算出しているのが不動産鑑定士です。公示地価と基準地価の評価の方法は、それぞれ異なる法律ではありますが、公示地価は2名以上の不動産鑑定士によって、基準地価は1名以上の不動産鑑定士によって鑑定・評価されたものと定められています。
鑑定・評価の専門家
不動産の評価額は、他にも相続税路線価、固定資産税評価額、実勢価格などがあります。目的によって使われる評価額も異なります。
相続時に不動産鑑定士に個別に鑑定評価を依頼して評価を確認したり、売買価格や担保評価の妥当性を確認するために不動産鑑定士に鑑定評価を依頼するケースもあります。
不動産鑑定士はとても難易度の高い国家資格で、不動産の価格を鑑定・評価するプロフェッショナルです。
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